
◆5人の男女の、ちょっと奇妙で不思議に居心地のよい同居生活。
ゆるめの青春小説ね、と安心しきって何度も噴き出しながら読み進めていたら、意外な展開が待っていた。
川上弘美氏の解説にすべて説明されているので、あえて書き足すこともないのだけれど…
日常と非日常の境界に立っている壁は決して硬いものではなく、ちょっとつついたら破れてしまう、ゼリーみたいにあやふやなものなのかもね。
そして、どんなに非日常的なことが起こったとしても、日常はそれを飲み込んでずっとずっと続いていくのだ。
風変わりで楽しく、背中がうそ寒くなるようで、別れるのが寂しい、複雑な味わいの小説でした。