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やっぱりアイドルが好き! 〜映画「キサラギ」〜
2007-07-09 Mon 23:05
キサラギ オフィシャル・ムック◆お友達の間で大評判の映画、「キサラギ」を、ようやく観てきました。

本当は、7/1の映画の日に行こうとしたんだけど、観ようとした回がなんと満員!他の回では時間が合わず、諦めてすごすごと引き返すはめになったのだ。

この作品、最初はシネコン内の小さなシアターで上映されていたのが、先週半ばから、座席数2倍のシアターに変更された。やっぱり人気があるのね。

◆「キサラギ」は、こんなお話。

C級、いやD級のグラビアアイドル如月ミキが自殺を遂げて、早1年が経っていた。
彼女の1周忌追悼会に集まった5人の男、家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。ファンサイトの常連である彼らはそこで初めて顔をあわせる。ミキの思い出話に花が咲き、大いに盛り上がろうとする5人。
「彼女は、自殺なんかする人じゃない」、アイドル・如月ミキの明るいイメージから、そこにいる誰もがそう思っていた。しかし、釈然としないやるせなさがMAXに達したその時、誰かが口を開く。
「彼女は殺されたんだ...」
この発言が引き金となり、5人の男達による怒涛の推理が始まった!


5人の男優が密室で繰り広げる推理劇、というまるで演劇のようなシチュエーションに舞台好きの血が騒ぎ、ついでに眼鏡姿の小栗君にも血が騒ぎ、(先週のレポも終わっていないのに)ついつい観に行ってしまった…

◆で、感想。
面白かった!!です!!(;ー;

一度でも、手の届かないアイドルに憧れたことがあるのなら。
本当はどんな人なんだろう、普段はどんな生活をしているんだろうと想像したことがあるのなら。
そして、熱い想いをつづったファンレターを送ったことがあるのなら。
きっと、かつての自分に重ね合わせて、笑ったり泣いたり恥ずかしくなったりできるはず。

小気味の良い台詞の応酬。スリル。ユーモア。
5人の個性豊かな男優たちが取っ組み合って、素敵な作品に仕上がっています。
まだの方は、ぜひご覧になってみてくださいね♪

◆以下、少々ストーリーに触れるので、何も知りたくない方はここでストップ。
記事の最後に書くネタバレ部分は、その前に警告を入れますので、未見の方はそこでストップしてください。


キサラギ◆「家元」小栗旬君は、かっこよくて頭も良さそうなのにアイドルオタク。
ああスタイルいいなあ、スーツ(喪服)似合うよなあとうっとりさせつつ、「如月ミキのことなら何でも知っている男」を自称するマニアっぷりが気持ち悪くてよろしい。

「スネーク」小出恵介君は、調子が良くて単純な今時の若者風アイドルオタク。
若いなあ。痛々しいほど高いテンションが空回りするのを生温い目で見守るのが楽しい。彼がおバカな設定なので、他キャストが状況を分かりやすく説明してくれて助かります。

「安男」塚地武雅さんは、オタクのエッセンスをぎゅっと凝縮したような、まんまアイドルオタク。
ださださでうざったいけどどこか可愛くて憎めない、あの外見とキャラはずるいよね。今回の役も、イライラさせられるけど、やっぱり可愛くて和んでしまう。

「オダ・ユージ」ユースケ・サンタマリアは、頭が固くて、しかも何か企んでいそうなアイドルオタク。
この人は芸域広いわ。善人から殺人鬼まで何でもこなせそうだもの。今作品ではちょっとミステリアスで思いつめたようなキャラクター、しかしこのハンドルネームは反則w

「いちご娘」香川照之さんは、気持ち悪いとしか言いようがないアイドルオタク。
挙動不審だし、いちご娘なのにおっさんだし、怖い。古谷実の漫画に出てきそう… この人を見ていると、恐怖と笑いって紙一重ですよね、と思う。

5人とも、とても良かった。
香川さんが堂に入った変態ぶりで怪演してくれるけれど、他の4人も負けてなかったと思います。
丁々発止の真剣勝負から、キャストとスタッフの熱気が伝わってくる。ナイスチームワーク!

そして、何より脚本が素晴らしい。よく練り上げられていて、とにかく面白い!
#原作・脚本は、「ALWAYS・三丁目の夕日」を書いた古沢良太さんという人なんですって。なるほどね〜
アイドルに憧れ続けて○十年のミーハー女子は、「よくぞこんな素敵なお話を作ってくれた!」と拍手喝さいするのだ。
ファン同士のオフ会という、本人たちは楽しいけど傍目に見ると痛い雰囲気もよく出てたし(^^;

制作費○億円かかってます!大迫力のSFXに驚愕!みたいな大作映画もいいけれど、こういう、シンプルでささやかながら丁寧に作られた作品もいいよね。
ほんと、まだの人は、ぜひ観に行ってほしいよ〜!

キサラギ


では、最後にちょっとネタバレの話を。


※※※         注意!         ※※※
※※※ 以下、映画「キサラギ」ネタバレです ※※※
※※※         注意!         ※※※





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◆このお話、最初はミステリーだと思ってたの。
それが、お友達はみんな「笑った!」って言うし、え、シリアスな話じゃないの(・・?と。
実際観てみたら、笑ってドキドキして… 泣けた。

わたしも書いたことあるもの、ファンレター。
何日もかけて文章推敲して、字を間違えないように集中して清書して、どうぞ本人に届きますように、と願いながら投函したもの。さすがに200通も書きはしなかったけど。
それを、もし本人がちゃんと読んでくれて、しかも手元に取っておいてくれたらって思うと、嬉しすぎて泣けてくるわ。(いや、実際ありえないですけど!)

◆家元、警視庁でいじめられてたんだ。
肩書き名乗った時「警視総監の息子だったら、いい大学出てキャリア組なんじゃないの?それにしては地味…」と思ったし、勤務先(?)に電話した時も物凄いペコペコしてた…
嫌がらせの落書きだらけのロッカーから携帯を取り出すと、「ファイト!」と書かれたミキちゃんの待ち受け画面。そっか… と思った。

辛い時、悲しい時、大好きなアイドルに励まされることってあるよね。
わたしも、仕事で疲れたなぁって思った時、机の上に飾ってある写真や待ち受けでナリさんの笑顔を見ると、ふっと気がゆるむ。
そうなんだよ、アイドルやスターの笑顔は心の支えなんだよ…(><。

誰よりもミキちゃんのことを知っていると思っていた家元が、他の4人は身内なのに自分だけ部外者、=ただのファン、=「虫ケラ同然」だと気づいた時の落ち込みようったら。
「自分だけ部外者」だったのと、「ファン同士で語り合いたかったのに、本当のファンは自分だけだった」のと、二重のショック?
気持ちは分かるけど、凹むなよ家元ーーー可哀想すぎるぞーーー(;◇;

◆でも。
その「ただのファン」の思いが、実はミキちゃんの一番の心の支えだったんだよね。

いつも笑顔で励ましてくれるアイドルを、実は自分自身が励ましてたんだって。
そして、200通のファンレターを、命より大切な宝物だと思ってくれていたんだって。
凄いよ。
夢みたいだよー。
オグリンと一緒に、わたしも泣いたよ。

「ただのファン」だけど、それでも、「ただのファン」がいてくれるからこそ、アイドルはアイドルでいられるんだ。
ミキちゃんは、自分が歌も演技もダメなC級だってちゃんと分かってたのかもしれない。
でも、こんなに応援してくれる人がいるんだって思ってたから、いつも笑顔でいられたんじゃないのかな。
アイドルを輝かせるのは、ファンの愛なんだ!

ミキちゃんの歌に合わせて5人が踊るエンドロール、こういう楽しい演出は大好き。
だっさい振り付けに昭和みたいなアイドルコール。
ヤケッパチではじける笑顔の5人がおかしくて、切なくて、笑いながらまた泣いちゃいました。
ちょっといびつな形をした5つの深い愛に包まれていた如月ミキは、とても幸せなアイドルだったんだと思う。

◆「キサラギ」は、アイドルやタレントを愛する「ただのファン」みんなへのプレゼントなのかなぁ。
こんなの観ちゃったら、ますますミーハーやめられないじゃないか。困るわ、まったく!

この記事を、「キサラギ」出演者およびスタッフ皆さんへのファンレターに代えさせていただきます。
そして、わたしは、ナリさんに出すためのレターセットを買いに行ってこよう…

キサラギ@映画生活


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